練習でのバックパス禁止ルールなどがきっかけとなり、川口尚紀の意識に変化が起きている。
持ったら、まず選択肢は前。ならば、攻撃的な持ち味を発揮するだけだ。最近の練習試合やゲーム形式のトレーニングでは、右サイドハーフやウイングでプレー。主戦場の右SBよりも、前のポジションで起用されることが増えた。
「ゴールが近いし、仕掛けやすい。自分の(攻撃的な)プレーが出せてきている」。新潟ユース3年時、右SBに転向するまではFWだった血が騒ぐ。また、U-21日本代表のアジア大会・クウェート戦での活躍にも刺激を受けた。「同世代8人が先発だった。負けていられない」。
今節のJ1第24節は、アウェイでの広島戦。昨季の同対戦(第26節0●2)では弱気なプレーから交代になった苦い記憶がある。「1年経ったし、そこからどれだけ成長できているか、その場で証明したい」と意気込む。「そのためには練習からいいところを出して行く」と川口。ビッグアーチで雪辱を果たすべく、猛アピールは続く。
(新潟担当 野本桂子)
2014/09/17 07:00