神奈川大4年の伊東純也が、19日からチームに合流している。彼は来季からの甲府入りが内定し、特別指定選手としても既に登録されている。15日に関東大学リーグ戦が終了し、「授業は3年で取り終わっている」(伊東)とのことで、甲府でのプレーに支障はない。
残留争いの佳境ということもあり、城福浩監督は「18人に入るか入らないか、ぎりぎりの戦いをしてもらうために来てもらった。雰囲気に慣れるとか、そんなレベルでは来ていない」と“お客様扱い”を否定。それは即ち、良いプレーさえすれば試合に使われる可能性もあるということである。
伊東が大学1年のときに4年生でキャプテンを務めていたのが、甲府の佐々木翔。彼は「入ってきたときに“違うな”と思いました。速すぎ。超速いですよ」と後輩のスピードを絶賛する。伊東は昨年に関東2部の得点王を獲得し、今季はアシスト王として一部昇格にも貢献。本人も「足元で受けたり、さばいたりもできるようになった」と自らの成長を口にする。
伊東にとって誤算は、チームに佐々木ともうひとり“先輩”がいたことだ。福田健介は横浜FMユースの出身だが、逗葉高で伊東の8年先輩にあたる。それをいじられた伊東は「逗葉って知らなくて、挨拶が遅れちゃいました。情報不足でした…。でも言ってくださいよ!」と大人社会の洗礼に少し慌てている様子だった。
(甲府担当 大島和人)
2014/11/19 19:03