前節・清水戦(0●1)は青山直晃のパスを奪われて失点し、0-1で敗れた甲府。城福浩監督は「あのバックパスよりも前のプレーから、消極的なプレーが続いていた」と反省を口にする。
甲府には昨季の苦しい残留争いがあり、今季も現在15位とシビアな戦いが続いている。「われわれの置かれている立ち位置からすると消極的になりやすい」ことは、監督も認めるとおりだ。「だけれども、消極的で良いモノは何も生まれないし、成長もできない。そこは全員にもう一度求めたい」と指揮官はネジを締め直す。
10日の紅白戦で主力組の右ウイングバックに入ったのは、この3年で4回しか先発を外れていない福田健介ではなく、松橋優だった。圧倒的なスピードと強さを持ちつつ、昨季は19試合で3度退場するなど、良くも悪くも“アグレッシブ”な選手だが、「靴一足分でも相手を近くでつかみ、自由を奪うことを意識しないとやられてしまう」(城福監督)という鳥栖の強力な左サイドに対して、きっと彼のプレーが生きるだろう。
(甲府担当 大島和人)
2014/04/10 22:03