3-1で勝利したJ1第29節・徳島戦。チームに勝利を呼び込んだのは楠神順平だった。1-1で迎えた70分にPKを獲得。これを自ら決めた。彼にとっては、このゴールがC大阪へ移籍後、公式戦での初得点。PKを蹴る瞬間はスタジアム全体が祈るような空気に包まれ、決まった後は喜びが弾けた。
楠神を囲む食事会、通称“じゅんじゅん会”のメンバーである後輩2人も、このゴールに特別な思いを寄せる。
「順平くんの実力からしたら、今後もどんどん取ってくれると思う。昨日もチームが苦しい中で突破して決めてくれた。自分も見習うべきところ」と南野拓実が話せば、秋山大地は、「めっちゃ、嬉しいっす。ずっと待ってた(笑)」と本人以上とも言える笑顔を見せた。
ふくらはぎ痛で徳島戦はメンバー外となったキム・ソンジュンも、「明日には合流予定」(大熊裕司監督)であり、次節のJ1第30節・横浜FM戦の先発メンバーは流動的だが、「次がむちゃくちゃ大事。連勝したい。(横浜FMは)守備も堅いと思うので、チャンスがあれば、どんどん仕掛けていきたい」と話す楠神の突破が、再び局面打開の切り札となるか。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/10/23 19:14