渋谷洋樹監督の下で迎えたリーグ初戦の前節・鹿島戦を2-1の勝利で飾った大宮。久しぶりの勝利にもチームに浮ついた様子はなく、渋谷監督も「みんな先週から変わらない。元気にやってくれている」と目を細める。
鹿島戦で特徴的だった采配の一つが、和田拓也を途中交代で左SBに投入したことだろう。渋谷監督は和田に対して、SBで起用する可能性を試合前日に伝えていたという。
「『(ベンチ入り選手に)拓也しかSBがいない。だから拓也でいくよ』と言っておいた。(SBは)練習試合ではやっていたので。本当によくやってくれた。僕は信頼していたので、あまり心配していなかった。彼はずっと試合に出続けていたので試合勘もあるし、迷いなくいった」(渋谷監督)
そして和田は「普段と変わることはそんなになかった」と堅実にその役割をこなし、期待に応えた。戦力の把握と円滑なコミュニケーションにおいて、コーチ時代からの継続が生きた采配だった。
(大宮担当 片村光博)
2014/09/17 07:00