前節、20位・東京Vとの残留戦線“直接対決”を制して今季初の連勝を果たした讃岐。その勝ち点差は『4』に縮まったが、チーム内には「まだ4差ある」(西野泰正)という意識が強く、楽観視する選手はいない。
計算上2試合で順位が入れ替わる可能性はあるが、讃岐の今後2試合の対戦相手は首位・湘南と2位・松本の上位2チーム。それだけに選手たちの頬は緩むどころか「ここが踏ん張りどころ」(藤井航大)と表情は引き締まる。
しかし、北野誠監督は「ここで中位チームと対戦すると変な色気が出てしまう。上位チームのほうが割り切って気を引き締めて戦える」と、むしろそのことをポジティブにとらえる。
今節は首位・湘南が相手だが、武田有祐は「(湘南は)勝てない相手ではない」と強気の姿勢を見せる。両チームの立ち位置の差は明らかだが、いまの讃岐の選手には本気で“勝てる”と思わせるほどの勢いがある。実際に、8月以降に獲得した勝ち点は湘南が『10』なのに対して、讃岐は『11』。降格圏脱出、さらに一つでも順位を浮上するための自信をつかむためにはジャイアントキリングが必要となる。
(讃岐担当 松本隆志)
2014/09/14 06:30