肺の塞栓症を克服し、6月末に甲府と契約したCB畑尾大翔が、徐々にチームへフィットしている。8月20日の天皇杯3回戦・関西学院大戦(2○1)こそ登録の関係で出場できなかったが、8月30日のJ1第22節・柏戦(0●3)で公式戦デビュー。9月10日の4回戦・北九州戦では“公式戦初先発”も見込まれる。
大学時代は4バックに馴染んでいた彼にとって、3バックで守る甲府は戦術的なギャップも少なからずあり、「最初は結構あたふたした」(畑尾)という。しかし「いまは逆に自分で前の選手を動かしたりできるようになってきた」(畑尾)と自負するように、紅白戦では前線に声をかけ、フリーでボールを持つことの多いポジション柄、得意のフィードも生きている。
そんな彼だが今日の練習後は頭に戦術ボードを乗せ、新井涼平との“バトル”に励んでいた。聞くと公称183㎝の二人が“本当に高いのはどちらか”を確定させるのだという。新井は「83.4くらいある」と主張し、畑尾は“四捨五入して183”とのことだが、公平なレフェリーを交えて確認したところ“戦術ボードの傾き”は特になかった模様。かくして身長バトルは「これでドロー」(畑尾)、「もっと正確に測ってあらためて決着を付ける」(新井)、と玉虫色の決着に終わった。
(甲府担当 大島和人)
2014/09/09 17:31