最下位からのV字回復でクラブ初の3年連続JI残留が決まり、ひと安心しつつも気になるのは選手のモチベーション。そんな中、新井涼平は危機感を持って残り試合に臨もうとしている。
「何処で誰が見ているか分からないのに、少しでも気の抜けたプレーはできない。そんなことをやれば自分のサッカー人生を短くするだけ。天皇杯も1試合でも多く勝ち進んで、多くの人に見てもらうことで自分のサッカー人生がいい方向に向かうはず」
中学から大宮の下部組織で育ち、ユースを経て09年に大宮入り。10年7月から11年まで岐阜にレンタル移籍後、12年に北九州に完全移籍。「帰る場所があると思うと甘えが出る。これでダメなら自分はプロのレベルじゃないから辞めるしかない」という覚悟がこの移籍で生まれたそうだ。グーグル検索では陸上選手の新井涼平(スズキ浜松AC)の次に甘んじているが、J1で揉まれて強くなった、とにかく明るい細マッチョのサッカーの方の新井にモチベーションの低下はない。
甲府ではCB、SB、ウイングバック、ボランチ、シャドー、ベンチ、ベンチ外と多くのポジションをこなしてきた新井涼平。このユーティリティー性は彼の魅力の一つ。顔のアップを見ると、アイラインを引いているか、下まつ毛にマスカラをつけているようにも見えるが、安心してください、天然モノです。
(甲府担当 マツオジュン)
2015/10/30 19:47