練習終了後に飲料自販機の前に立ち、キラリと光るコインを数枚、こちらに見せてニヤリ。自販機にコインを投入してミネラルウォーターを購入、キャップをひねってゴクリ。満足げにうなずいて再びロッカールームへ。
さかのぼること10分前。練習を終えたFW柿本健太が洗濯物を脇に抱えて外へと出てきた。トレーニング用のシャツ、パンツ、ストッキング。でもそれぞれが2着ずつある。1着分のそれぞれに『20』の番号がついている。
「今日は若手だけ2部練習。といっても自主練習で、オフ明けの水曜日に僕、市川(恵多)、テラ(寺岡真弘)、ヤマ(山之内優貴)とか、5人くらいで、吉満樹フィジカルコーチの指導で主にフィジカル的なトレーニングをすることがあるんです。だから、洗濯して午後からも着ようと。そうしたら市川(=背番号20)が160円(=ジュース1本分)を僕に手渡して『オレのも頼む』。僕もすぐに『オッケー!』って言っちゃったんですけどね。まあ、洗うのは洗濯機だし、実質、僕は干すだけですから!」
干すだけで160円。悪くない取引だ。
(北九州担当 島田徹)
2014/08/28 07:00