前節・東京V戦(1△1)の最終盤に絶好機を逸した大久保哲哉にとって、今節の古巣・福岡戦はその悔しさを晴らす格好の舞台だ。福岡を離れてから山形、横浜FCを経由して栃木に加入したことで「それほど意識はしていない」とは言うものの、「スタジアムとの相性は良いので、とりあえず勝ちたい」と、当然ながら恩返し弾を視野に入れる。
“ジャンボ”大久保が福岡の要注意人物に挙げたのが、「スプリントが速いし、決定力も持っている」城後寿。「僕がいたころはボランチをやっていたからか、自分が、自分がというところはなかった。でも、ポジションがFWになったのもあると思うけど、当時といまとでは印象が違う。年を重ねるごとに良い選手になっている」と、後輩をそう評した。
ただ、古巣にも、城後にも、もちろん勝利を譲るつもりはない。ここ最近はゴール前での感触が良く、何度も決定機に絡んでいる。ストライカーの本能をむき出しにして、慣れ親しんだ庭で爆発できるか。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/06/26 16:31