タメて、タメて、ズドン! 小野寺達也が振り抜いた左足は、見事にゴールをとらえた。
J2参入後は未勝利と、苦手な味スタでの東京V戦で貴重な勝ち点1を得る同点弾にも、「たまたまです」と、小野寺本人は謙遜したが、先週火曜日のトレーニングでは左足でのシュートがことごとく入らず珍しく感情を露わにしていただけに、本番で決められてホッとしたことだろう。
今季は瀬沼優司がコンスタントにゴールを量産し、前々節・大分戦(4○0)は大久保哲哉と廣瀬浩二が結果を出すなど、攻撃陣が自らの役割をまっとうしている。しかし、夏場の苦しい時期は総力戦になることが予想され、2列目には前線と最終ラインをつなぐリンクマンだけの仕事にとどまらず、果敢にゴールを狙う姿勢が求められてくる。そう考えると、ボランチの小野寺がゴールを奪った価値は小さくない。
ちなみに、小野寺は2012年の東京V戦(第16節・3○2)でもゴールを挙げているが、「忘れていました(笑)」と、相変わらずのマイペースだった。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/06/24 19:28