ブラジルW杯が開幕してからの柱谷幸一監督は忙しかった。日本戦が行なわれた当日午後の地元民放番組に生出演し、日本戦の解説を行なっていたからだ。25日は3回目、そして最後の出演となったが、コロンビアに1-4で敗れてグループステージ敗退が決定したとあって、TV局に向かう前の指揮官の表情もやはり寂しげ。しかし、一人のサッカー人として、『思うところ』があった様子だ。
「今回の敗退で日本のサッカーは多くの点で劣っていると感じた。これまで日本人は敏捷性に優れると言われてきたが、コロンビア戦だけを見ても、それが果たして正しいのかとの疑問符が付く。まずはサッカー人口そのものを増やし、野球のイチロー(ニューヨーク・ヤンキース)や、ダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)、田中マー君(田中将大/ニューヨーク・ヤンキース)のような、日本においてトップレベルの肉体、運動能力を持つ子どもたちをサッカーの世界に引き込むことが必要」。
柱谷監督はさらに『刺激』にも言及した。
「Jリーグ創設が大きな刺激となり、日本のレベルが上がったのは事実だが、世界で結果を残すためには、さらなる刺激が必要なときが来たのではないか。その刺激が何であるかはいま、明言できないが、私を含めて日本サッカーに関わる人たちが真剣に考えて答えを見付けなければならないときがやってきたと思う」
皆さんはどんな刺激が必要だと思いますか。
(北九州担当 島田徹)
2014/06/25 15:00