「今朝のブラジルの4点目は見た?」
24日(火)の練習も間もなく終わりを迎える山梨大医学部グラウンドのピッチに、城福浩監督の声が響いた。
23日(月)がオフだったため、この日はフィジカル系のメニューが多い「肺を拡げる日」(城福監督)。しかしそこに頭や技術を鍛える要素をうまく加えるのが、城福監督の練習メニューでもある。この日は練習が始まる2時間半前に、ブラジル代表のフェルナンジーニョがカメルーンから決めた形を早速取り込んだ。
「ボランチのフェルナンジーニョが果敢な守備をして、人に預けてそのままスプリントしているのを、周りがワンタッチでボールを動かしながら最後に彼を使って、ワンタッチでシュートした。良い守備からの良い攻撃の、まさにお手本」と城福監督が絶賛するこのシュートシーン。監督はこれを「個人がボールを持って時間を作ってスルーパスを出すなんて、許してくれない」現代サッカーにおける「理想の得点」だとも言う。
かくして甲府の選手も、24日の練習で4人一組となり、ワンタッチでボールを動かしながらサポートとスプリントを交え、シュートに持ち込む形を繰り返した。
(甲府担当 大島和人)
2014/06/24 19:17