前日の不安定な天気とは打って変わって、この日は朝から青空だった。
シーズンを3連勝と最高の形で締めくくった北九州は、小倉北区の大型商業複合施設「リバーウォーク北九州」で、ファン、サポーターに、今季の報告と感謝の気持ちを伝える報告会を行われた。長いシーズンを、北九州の名を背負って戦った選手たち、今季限りで退任となった三浦監督を一目見ようと、たくさんの方が詰め掛けた。
冒頭の、今シーズンのゴールダイジェストで興奮を呼び起こされた会場に、選手、監督、チームスタッフ、ギラヴァンツ北九州社長・横手敏夫氏が登場すると、大きな拍手と歓声が巻き起こった。
最初にマイクの前に立った三浦監督は「まずは、退任報告になってしまって申し訳ない。この2年間、温かく見守ってくれた事に感謝しています。プレーオフと日程が重なったのは皮肉だが、選手、スタッフ、クラブ、ファンやサポーター、北九州市民みんなで勝ち取った今季の成績は、胸を張って良い成績だと思っている。来季からは新しい力、新しい体制で、未来に向かって走り続けてほしい。この2年間は掛け替えの無いモノ。こちらこそ、ありがとう」と、おわびと感謝とエールを送った。
キャプテンの木村祐志は「6位に入れ無かったのは悔しいし、権利が無くなったとしても入りたかった。ただ、今シーズン2年目のキャプテンを務められ、後ろのみんなに感謝している。来季は、今シーズン以上の内容と成績で終えられる様に頑張る」と誓った。
今シーズン限りでの引退を発表した大島康明選手は「(サプライズで)このような場を設けていただいて、感謝している。北九州で良い思い出が作れ、共に戦ってくれた、みんなにありがとうと言いたい。今後の人生を、素晴らしいものにできる様にしたい」と話すと、この日一番の拍手が湧いた。
最後に、横手社長から「シーズンを、温かく見守ってくれて、ありがとうございました。今季は、ベテラン、中堅、若手が成長した良いチームだった。その手腕は、三浦監督のたまものだ。このチームを、尊敬し誇りに思っている」と、ギラヴァンツ北九州に関わった、全ての人の労をねぎらった。
残念ながら、この場に来られなかった方も多数いらっしゃるでしょうが、チームは30日まで新門司でトレーニングを続けます。スケジュールを確認の上、ぜひ直接、たくさんの困難の中、今シーズンを戦い切ったチームに会いに来て、言葉を掛けて上げてください。
(北九州担当 坂本真)
2012/11/19 15:59