Jリーグの選手・監督がプレミアリーグを語る連載企画『俺のプレミア』。2014シーズンのリーグ戦が今週末に最終節を迎え、この企画も今週で一旦終了を迎える。最終回は先週に引き続き川崎Fの稲本潤一選手の後編をお送りする。──
古巣アーセナルとの試合に臨むフルアム時代の稲本(右)。プレミアでもまれた日々は良い経験になったという
―― 今でもプレミアリーグの試合は見ますか? 昔と変わった部分もあるのでしょうか。
「海外サッカーの中でもプレミアを一番見ます。それぞれのチームカラーにもよると思うけれど、比較的パスをつないでいこうというチームが増えてきたかな。あと、ノーマルな[4-4-2]をやるチームは減ってきたなと。その点が、僕がいたときとは違います。もちろん、強い選手を前線に二人入れて、ロングボール一辺倒でこぼれ球を狙ってくるチームもまだあると思います。ただ、それ以上に1トップや[4-3-3]を使って足元にしっかりつないでいく戦術が増えたかなという印象はあります」
―― 今回でこの企画は最終回を迎えるのですが、最後にあらためてプレミアリーグの魅力をお願いします!
「まず、ピッチを取り巻く周りの雰囲気がとても良いです。たとえば、お客さんの質や審判の質がとても高い。もちろんプレー面もレベルが高い。縦に速いサッカーをするし、いかにゴール前に行くか、いかに速くボールを前に運ぶか、そういうサッカーの質の部分も含めて、サッカー文化が根付いている国だと思います。ああいう雰囲気の中で行われる縦に速いサッカーはプレミアの魅力だとも思うので、それを毎試合できたのはすごく良い経験になったと思います。ぜひ現地に行ってあの雰囲気をスタジアムで感じてほしいですね」
(エル・ゴラッソ本紙5/9・5/10号より)
(BLOGOLA編集部)
2014/05/09 17:11