28日の練習ではもの珍しい形が見られた。浦和は通常、攻撃時に両ストッパーが開き、阿部勇樹が最終ラインに下がって4バックのような形を作るが、この日は宇賀神友弥がSBに下がって阿部はアンカー、原口元気が左サイドに開いて柏木がシャドーに入るような形に。これは前節・柏戦(2●3)の後半、1-2でリードされてから見せた形だが、練習で見せたのは初めてだった。
ただ、監督や選手の口は重い。ペトロヴィッチ監督は「私が狙いとしたことではない。選手が話をしたか、監督と選手がうまく通じていなかったか」と言えば、宇賀神は「よく分からない」とごまかしながら、「SBとストッパーのような役目なので、今まで以上に丁寧にプレーしたい」と言うにとどめた。原口は「そう見えた?(サイドに)張ってないよ」と笑うと、「一つのオプション」と強調しつつ、「どうしても得点が欲しいときに変化をつけられる」と効果を明かした。
今節・横浜FM戦、状況次第ではこの“オプション”もあるかもしれない。
(浦和担当 菊地正典)
2014/04/28 20:32