現代サッカーについて、中村は「最終ラインの選手がゲームメークをできなければいけない時代」だと言うが、その中村が「風間さんになってアイツが一番変わった」と証言する選手がいる。井川祐輔のことだ。
「昔だったら憲剛が背負いながら下りてきたときにパスを出せなかった。だけど、いまは怖がらないで縦に付けられるようになったし、そこからまた自分がもらいに行く意識を持ってやっている」と井川は言う。風間八宏監督が就任して以降、ビルドアップの重要性を感じ取り、モノにしようと奮闘。そして実際に中村から成長を認められた。
もちろん、まだ課題はある。「長時間プレスに来る相手に対しても90分間、プレッシャーを感じずに戦えるようにならなければいけない」。
そして見据える先はACLだ。「結果だけでなく見る人に憧れを抱かせるサッカーをして、“アジアに川崎Fあり”と思われたい」。壮大な夢を実現するため、川崎Fは26日にACL初戦、貴州人和との一戦を迎える。(文・竹中 玲央奈/写真・岩田 陽一)
(BLOGOLA編集部)
2014/02/24 09:00