川崎Fの象徴とも言える伊藤宏樹が昨季限りで現役引退を表明し、13年間彼が背負い続けてきた背番号『2』が實藤友紀に引き継がれた。傍から見れば重みのある背番号ではあるが、實藤本人は「背番号が変わっても、やらなければいけないことは変わらない」と特別気にかける様子はない。
「ただ…」。こう一言挟んで続けた言葉には、今季に懸ける覚悟が見えた。「もう自分も4年目だし、チームを引っ張っていかなければいけない存在になる。実際に責任感も増してきた」。
2010年以来のACLを戦う川崎Fは、中国の貴州人和と同グループに属している。2010年、中国・広州で行われたアジア大会で金メダルを獲得し、かつファイナルで決勝点を挙げた實藤自身はアウェイの中国を知る貴重な存在だ。
「スタジアムの雰囲気も良かったし、気になる部分はなかった」と實藤。新たに背番号2を身にまとう彼は、同じ中国の地で、川崎Fを勝利に導く。(文・竹中 玲央奈/写真・徳丸 篤史)
(BLOGOLA編集部)
2014/02/23 18:00