今季序盤戦、川崎Fは主力選手のアクシデントによる離脱にも見舞われ、試合の直前になって欠場を余儀なくされることが多々あった。開幕戦直前には、大黒柱の中村憲剛が発熱により試合に出られなくなり、それ以降もレナトや大久保嘉人といった、代えの利かない選手ばかりがそうした事態に直面していた。
そのため、彼らが練習に復帰をしたとしても、風間八宏監督は常に慎重な姿勢は崩さなかった。例えば「大久保選手が復帰しそうですね」という質問に対しても、「練習はできているけど、今年はみんな試合直前まで何が起こるか分からない」といった具合に。
そんななか、ある日、あまりにも同じようなケースで離脱者が出ていることに対して、思わず「本当にね、今年はちょっとまいったよ!」と、苦笑いしながら一言。いつも公の場では冷静沈着な態度で話す風間監督だけあって、思わず本音が漏れたその瞬間とその言い草は、報道陣の爆笑を誘っていた。
(川崎F担当 西川結城)
2013/06/08 15:16