クラブ史上初、雪をかき分けてのトレーニングとなった14日、クールダウンを終えたチェ・ジョンハンが黙々とピッチの脇で雪玉を作りはじめた。その様子を見たカン・ユングもすぐに隣で参戦。それぞれの雪玉は見る見る大きくなり、やがてグラウンドには2体の雪だるまが出現した。
取材に応えていた田坂和昭監督が「上手いな!」と思わず声を上げたほど、ディテールにこだわったのはチェ。時には画家のように引いた位置から眺めながら、雪だるまの口角を上げて絶妙な笑顔を描き出した。だが、まだ何かが足りないような気がする。そう思い悩んでいたところへ助け舟を出したのが、頑固一徹な陶工のように雪と格闘していたカンだった。カンが差し出した一輪の山茶花を、チェが「画竜点睛!」とばかりに雪だるまに持たせ、2点の大作は完成。
作品は、天候次第では週明けまで展示されている模様だ。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/02/14 21:26