[選手権名鑑]苦境を経て示した“高校生の可能性” / 帝京第三(山梨県)

辿り着いた新スタイル

　紆余曲折の1年だった。昨夏の総体で2勝を挙げた帝京第三だが、今年は春先から低迷を余儀なくされた。県内には山梨学院、今夏の総体で16強入りした韮崎といった手強いライバルもいる。県予選決勝で対戦した日本航空も、今年の対戦成績が3戦3敗という分の悪い相手だった。
「ショートパスをつないで支配する」（相良和弘監督）というのが、チーム本来の持ち味だ。選手に入学を決めた理由を聞くと「パスサッカーで綺麗だった」と語るFW豊川直人をはじめ、スタイルの魅力から進路を決めた選手が多い…

(12/19発売「エルゴラ・プリンチペ高校サッカー名鑑」より抜粋)