どうしても伝えたいことがあった──。
5日の練習後、今季限りでの契約満了が発表されたネマニャ・ヴチチェヴィッチは、報道陣を前に矢継ぎ早に言葉を連ねた。
「残念です。クラブに対し、できるなら来年も残りたいと伝えたんですが…」
まず、望まぬ結果になったことを明かした“ネマ”。彼はその後すぐに「サポーターの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。周りの人もよくサポートしてくれたおかげで、いまではすっかりチームの一員になれました」と、周囲へのメッセージに切り替えた。
「FC東京の選手である限り、力を出し切ることを約束します」と話したヴチチェヴィッチは、「できるなら、また日本でプレーしたい」とも表明した。これまで、出場したリーグ戦28試合すべてが途中出場。その出場時間486分で9得点と、セルビア人ゴールハンターは54分に1得点という驚異的な得点力を誇り、サポーターにも愛された。
「アリガトウ」。少し寂しそうに報道陣へ感謝の意を伝えたヴチチェヴィッチ。青赤の彼を味スタで見られるのは、7日の仙台戦が最後だ。
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/12/05 22:52