
代表デビュー戦で1ゴール1アシストのインパクトも、あの偉大な先輩からの反応はなかったようだ。
21日に東アジア杯の初戦・中国戦を戦った日本代表は、22日の午前中から練習を行った。中国戦に先発した11人は軽めのトレーニングで終えたが、残りのメンバーは精力的にトレーニングをこなした。
その中国戦で大きな結果を残した柿谷曜一朗。柿谷はC大阪のチームメートの山口螢と早々に練習場を切り上げ、ゆっくりとロッカールームからバスへの道を歩いた。満面の笑顔ではなかったが、代表デビュー戦を終えたいま、少しリラックスした表情を見せていた。
誰もが目を奪われた前日の活躍だっただけに、仲の良い選手や先輩からの祝福も相次いだ。
「携帯は電源を切っています。メールを返すのが面倒くさいから。とは言いながらも、森島(寛晃)さんからは『おめでとう』と言われたので、しっかり返しておきました。それからキヨ(清武弘嗣)からも連絡があって、乾(貴士)君もメールのやり取りをしました」
しかし、あの先輩からは音沙汰なしだという。「(香川)真司くん? あるわけないやないですか。あの人は僕のことなんか関係ないぐらい忙しい。CMとか、CMとかね(笑)」と、自虐を込めながらも偉大な先輩をイジッていた。
さらに「C大阪の選手からも何もなかった。元チームメートはあったけど」と、現チームメートからもおめでとうの声がなかったことを明かした。
そして、最後に一言。「ホンマ、みんな冷たいっすわ」。
ただ、この活躍で満足していないことも事実。
「こんなもんで代表選手の一員になったなんて、これっぽっちも思っていない。まだまだですよ」
今度は日本代表の10番をも唸らせるプレーと結果を出せるか。香川が無視できない活躍をしたとき、柿谷が“ホンモノ”になった証かもしれない。(現地取材記者・西川 結城)
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2013/07/22 19:42