今季、右ウイングバックで出場している為田大貴(写真右)が好調だ。もともと攻撃的な選手で守備を課題としてきたが、第14節・横浜FM戦では齋藤学、第15節・仙台戦ではリャン・ヨンギといった実力派とマッチアップし、チーム戦術の下で堅く対応。カウンターの切れ味も抜群だ。横浜FM戦で松田力の得点をアシストしたアーリークロスを、田坂和昭監督も「ワールドクラス」と手放しで褒めた。
為田に好調の秘けつを聞くと「ずっと(高木)和道さんにあやつられてました」と忠実な犬のよう。最終ライン右で為田と縦関係を務めた高木(写真中央)が細やかにコーチングし、守備陣との連係を図っていたのだという。一方の高木は「確かに指示は出したけど、聞こえてたのかなー。でも守備に関してだけですよ。攻撃についてはアイツの長所を出せるよう自由にやってもらってます」と至って大らか。
難敵との対峙と先輩の手ほどき。敵味方の双方から刺激を受けながら、19歳の成長はとどまるところを知らない。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/07/12 18:03