20日に開催されるナビスコカップ・新潟戦で、ルーキーの松本昌也がプロ初出場を遂げる。地元大分の中津市出身でJFAアカデミー福島2期生の松本昌は、昨夏、大分に練習参加した当時から、ギャップでボールを受け、パスを出しては動きながらリズムを作るプレースタイルが「大分のサッカーに合っている」と田坂和昭監督の高評価を獲得。開幕前の練習試合ではJ1の選手の前にフィジカルで力負けする場面も見られたが、「自分のスタイルなら球際での真っ向勝負を避けながら十分やれる」と手応えを口にする。
JFAアカデミー福島在籍時の11年3月、東日本大震災により一時、プレー環境を失った。「現在の自分があるのは、あのとき震災で苦しんでいたにもかかわらず理解し応援してくれた福島の人たちや、受け入れ先となってくれた静岡の人たちのおかげ。みんなへの恩返しも込めて全力でプレーしたい」と、ひときわ強い思いで初陣に臨む。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/03/19 18:36