逆転勝利したナビスコカップ第7節・鳥栖戦で、大分の“生え抜き”たちが、本来の主戦場とは異なるポジションで躍動した。
この試合では左ウイングバックを11年九州プリンスリーグ得点王のFW・後藤優介が、右ウイングバックをトップや2列目が主戦場だった為田大貴が務めた。
サイドで高い位置に張るこの二人へと高精度のフィードを送ったのが、右SBとして年代別代表にも選出されてきた松原健(写真中央)だ。守備陣の負傷者続出を受け経験の少ない最終ライン中央に急遽抜擢されたが、そつないカバーリングを見せた。「(高木)和道さんのようなビルドアップやチームを落ち着かせるコーチングを目標にした」と語る松原は、ユースの後輩である後藤について「アイツは緊張すると足がつるのでできるだけ褒めた」と先輩らしい気遣いも。
田坂和昭監督にも「それぞれ特長を出した」と評価された“生え抜きトライアングル”が、巻き返しを図るチームに勢いをもたらす。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/05/24 18:24