まずは守備から入り、虎視眈々(たんたん)とカウンターを狙った草津。逆に福岡は前からプレスを仕掛け、ボールを奪ったらポゼッションして相手の隙をうかがった。前半からチャンスを作っていたのは福岡だったが、自分たちの狙いを忠実に遂行した草津に勝利の女神はほほ笑んだ。福岡は、51分の失点を機にチームはバラけてしまい、その後も失点を繰り返した。
これにより4試合連続3失点以上を喫している福岡。苦しい時に自分たちの戻るべき場所がはっきりしていないのが、こうなった原因のひとつにある。シーズンも半分を過ぎた今でも、自分たちのサッカーの土台が築けていないと言わざるを得ない。前田監督が就任して1年目。昨年までのやり方から変わっている点が多く、今は産みの苦しみの時期。サポーターにとっては、もうしばらく我慢の日々が続きそうだ。
(福岡担当 荒木英喜)
2012/08/01 16:48