(写真)取材に応じる黒澤良二代表取締役社長
21日、横浜FMはスポーティングダイレクター(SD)を務めていたアイザック・ドル氏が20日付けで退任したことを発表した。
アイザック前SDはルーマニア出身で、94年から96年まで立正大学の監督、95年に名古屋のアカデミーテクニカルアドバイザー、96年から02年まで同ユースアカデミーテクニカルアドバイザーを務めるなど日本に馴染み深く、その後は中東やフランス、ルーマニア、アメリカなどで指導者を務めるなどし、16年3月に横浜FMのSDに就任していた。
同日、黒澤良二代表取締役社長が報道陣の取材に応じ、アイザック前SDの退任理由について「今年の12月までの契約で今シーズン限りと考えていたが、夏の移籍のウインドーが締まる一区切りということで、本人と話し合って退任ということを決定した」と説明。来季の編成に向けて動く中、来季のSDがアイザック氏ではなく新SDが責任を持って担うためにこのタイミングでのSD交代を決定したようだ。
また、今回の人事におけるグローバルサッカーパートナーシップを結んでいるシティ・フットボール・グループ(CFG)の関与については、「特にはない。向こうから言ってきたからということではなく、マリノス独自で決めた。最終的に(情報を)シェアするが、向こうが決めることはない」と断言した。
そして7月に代表取締役社長、8月にSDが交代する中、チームはリーグ戦で15位と苦しんでいるが、監督交代の可能性については「いまの体制でいくというのが一貫した考え。降格を想定して戦っているわけではないし、勝つことだけを考えている」と否定した。
なお、SDの後任については「近々にご報告できると思う」としながらも「現時点ではノーコメント。調整中です」と話すにとどめた。
(横浜FM担当 菊地正典)
2018/08/21 17:09