W杯アジア2次予選でベトナム代表に初招集されてチームを離れていた「ベトナムのピルロ」ことグエン・トゥアン・アイン(Nguyễn Tuấn Anh)が、先週末に再来日して練習に復帰している。代表では3月24日の台湾戦で初キャップを先発出場で飾り、72分で途中交代。続く3月29日のイラク戦でも71分まで先発出場し、「とにかく出られて良かった」と笑顔で語った。
ただ、代表選手となった喜びばかりではない。イラク戦では競り合いの中で顔に肘を入れられたようで、唇が痛々しく腫れている。「前歯がグラグラしている」とのことで、「日本に戻ってすぐ歯医者にも行ったけど、痛いし、食べ物がちゃんと食べられない」と、一転して弱々しい表情に。ベトナム代表が惜しくも最終予選進出を逃したこともあり、本人にとってはほろ苦い代表デビューとなったが、まだ20歳の彼にはこの経験をたくましく今後に生かしてほしいものだ。
(横浜FC担当 芥川和久)
2016/04/07 01:23