中国スーパーリーグの広州富力が、FC東京のマッシモ・フィッカデンティ監督(48)の獲得に動いていることが、22日分かった。今季限りでFC東京との契約が切れるフィッカデンティ監督に対して、広州富力はFC東京よりも倍以上の好条件の金額で招へいに動き出しているという。
広州富力は昨季国内リーグで3位に入り、今季はACLにも出場した。しかし、今季の国内リーグは低迷しており、夏には元ルーマニア代表選手だったコスミン・コントラ前監督(39)を解任。元ユーゴスラビア代表選手で名古屋を指揮して10年にJリーグを制覇した経験を持つピクシーことドラガン・ストイコビッチ氏(50)を新たに監督に招へいした。さらに川崎Fからブラジル人FWレナト(27)も獲得するなど戦力補強も進めたものの、いまやアジアのトップクラブとなった広州恒大との広州ダービーにも敗れるなど、その後も低迷。最終的に16クラブ中14位でギリギリの残留を果たした。
現地の情報によると、クラブの会長とピクシーの関係性が良好とは言えない状況で、来季以降の立て直しを任せる人材として、今季FC東京を上位に押し上げたフィッカデンティ監督に白羽の矢を立てている。FC東京も同監督と今後話し合いの場を持つが、条件面が合わなかった場合は、後任として10年途中までチームを指揮し、その後甲府でも監督を経験した城福浩氏(54)をリストアップしている。J初のイタリア人監督として14年に来日した指揮官の今後の動向に注目が集まる。
(BLOGOLA編集部)
2015/11/23 04:00