前節の大宮戦(明治安田J2第18節/0●2)、栃木は苦しい展開ながら粘ったが、一瞬のスキからゴールを奪われて力尽きた。
その先制点は家長昭博からの精密なラストパス、それをワンタッチで守備陣を置き去りにしたムルジャのクオリティの高さにやられた。
対応したCB中野洋司は「ちょっとボールウオッチャーになってしまった」と振り返る。
「あそこで冷静さを保てるかどうかがディフェンダーとしての真価。次節の京都のFWも質が高いし、大黒(将志)さんもいるので、あの高いレベルを普段からイメージしてトレーニングできるかどうかだと思います」
一方で、「これだよなあ」と試合中に感じていたという。
「僕は今年試合に全然出ていなくて、去年もおととしもケガで苦しんでいて。久しぶりに高度な駆け引きを体感して、このレベルだよなあ、というがあったんです。失点はもちろん悔しいけど、サッカー選手として純粋にワクワクしたし、楽しかった」
完敗してなお実りある大宮戦だった。
(栃木担当 鈴木康浩)
2015/06/18 20:35