1日、鹿島は、東京国際大と練習試合を行い2-4で敗れた。
とはいえ、トニーニョ・セレーゾ監督が審判を兼ねるストップゲーム。東京国際大が奪った4得点のうち、2得点は2回蹴り直したFKとプレーとは関係なく与えられたPKによるモノ。それを差し引くと2-2のドローという内容だった(※鹿島の得点は、ダヴィとカイオ)。
鹿島は6月19日から練習を再開し、6月いっぱいを強化月間に定め、合宿形式で練習を行っていたこともあり、選手たちの疲労はピークの状態。ゴールマウスに入った佐藤昭大は「後ろから見ていて、重いな、というのがよく分かった」と感じていた。控えメンバー中心の前半はビルドアップに手こずり、主力組が出場した後半はパススピードが上がらず、相手を崩すバリエーションは少なかった。
疲れている中でどういうプレーができるのかが問われていたが、チームに闘争心は薄かった。そのことに危機を感じていたのが土居聖真だ。
「ワンプレーごとに、これくらいでいいや、体がキツいからこれくらいしかできないし、というのがたくさん見受けられた。ちょっとみんなの意識が薄いのかなと感じた。もっと明確に目的意識を持ってやらないと」。
別調整が続く小笠原満男がいないこともこれから十分にあり得る。この日のボランチは、柴崎岳と山村和也のコンビが試された。そうした状況の中で、小笠原の代わりに誰がリーダーシップを取っていくのか。タイトルを狙う鹿島にとって、後半戦に課せられた大きなテーマである。
(鹿島担当 田中滋)
2014/07/01 22:02