ナビスコカップグループリーグ第5節・FC東京戦(3○1)の後半、ボランチで起用された倉田秋のパフォーマンスをチームメートの誰もが賞賛した。「(倉田のボランチは)スーパーでしょ。あの人を中心にボールが動いていた」と宇佐美貴史が言えば、大森晃太郎も「秋君は何でもできる。すごい人」。
遠藤保仁と今野泰幸の両日本代表を欠いて挑むナビスコカップの終盤に向けて、長谷川健太監督は「ボランチ倉田」を温め続けていたと言う。鹿島戦の前にも試合途中にスイッチする可能性を打診していた指揮官は、「練習でも一度も試したことはなかったけど、中盤のサイドのプレーを見ていたらやれるかなと。それに高校(ユース)のときにもボランチだったことは聞いていた」と起用の理由を振り返る。
遠藤にはない前方への推進力を持つ倉田はG大阪でデビュー当時、「二川(孝広)と遠藤を足して2で割った選手」と評されたモノだ。グループリーグ最終節の仙台戦ではボランチで起用される可能性もある背番号11。再開後のリーグ戦においても「ボランチ倉田」は魅力的なオプションになりそうだ。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/05/26 20:06