今季初めて生まれ故郷の千葉を離れてプレーする伊藤大介が、5日に開催される第6節・京都戦で、ずっと背を追いかけてきた男と対峙する。
同じ千葉県市原市出身の工藤浩平は、千葉辰巳台スクール時代からの3学年上。子供のころから体が小さかったため、対人で真っ向勝負にならないよう、ファーストタッチや体の向きに留意しながら出しては動くプレースタイルを構築してきた伊藤にとって、工藤は「身長もプレーの感じも似たような先輩」だった。
伊藤が高校を卒業する06年、イビチャ・オシム監督率いるトップチームにはすでに工藤や羽生直剛(FC東京)がいたため、ユースからの昇格はかなわず、順天堂大に進学した後、2010年に千葉でプロデビューを果たすことになる。
現在では互いにチームの主力として攻撃のカギを握る立場。縁浅からぬ先輩とのボランチ対決に、特別な思いを持って臨む。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/04/03 19:48