激闘の末に、強豪の京都に勝利を収めた北九州。試合後は、熱い声援を送ってくれたサポーターやファンと共に、勝利のラインダンスで喜びを分かち合っていたが、その中に 1人浮かない顔の選手がいた。FWの常盤聡だ。
そのことを聞くと「課題がたくさん残った、試合だったからですね」と、苦笑いを浮かべた。
「センターバックの染谷選手(FC東京ユース時代のチームメイト)と、マッチアップしたんですけど、つぶされてしまって、試合後も悔しさが残った」と、京都の染谷選手に、持ち味であるスピードを消されてしまったことに、悔しさをにじませていた。
しかし、生粋のFWは、「刺激になりましたね。今まで対戦した相手の中でも、プレスのスピードなどレベルが高くて、自分自身の課題が見つかった。あとはそれを、自分でどうやってかいくぐって行くのか、残り試合は少ないですけど、考えてやって行きたいですね」と、いつもの明るい表情に変わった。
ゴールを奪った試合の後でも、決して得意気な表情を見せることはない常盤選手だが、リーグ戦も残り2試合。ホームゲームの富山戦、アウェーの栃木戦で、チームを勝利に導くゴールを決めた、トッキーの最高の笑顔が見たい。
(北九州担当 坂本真)
2012/11/02 15:40