横浜FMの樋口靖洋監督が三度目の正直に燃えている。
チームは天皇杯準々決勝で大分を破り、3年連続となる準決勝に駒を進めた。しかし、この準決勝が鬼門だ。前2年は同じ12月29日に涙を呑んでおり、「一度破らないと、ずっと壁と言われ続けてしまう」(樋口監督)と強い気持ちで決勝進出を目指している。
追い風に思えるのはベスト4に勝ち進んでいる他3クラブに対して、横浜FMはリーグ戦でいずれも2戦2勝と好相性を誇ること。準決勝で対戦する鳥栖はもちろん、トーナメント表の反対側で勝ち残っているFC東京と広島にも全勝している。
組み合わせに恵まれた印象もあるが、樋口監督は「終盤戦で一番調子がいいのは鳥栖だと思う」と警戒を強めている。相性の良い相手と戦って“壁”を突き破り、リーグ戦で届かなかったタイトル獲得に王手をかけたい。
(横浜FM担当 藤井雅彦)
2013/12/26 20:25