
韓国・パジュにて23日、日本代表が全体練習を行った。戦術確認に多くの時間が割かれ、“ザックイズム”の浸透度を高めるトレーニングメニューとなった。
手を使ったパスゲームから2組に分かれ、主力組と思われるビブス組のセンターFWに豊田陽平、左MFに齋藤学、CBに鈴木大輔が入った。各ポジションで、中国戦から1人のメンバー入れ替えが施された格好だ。次いで11対11のミニゲーム、CKの守備確認、スローインからのトリックプレー練習と続き、最後はフルコートで攻撃のパターン練習で全体練習は終了。中国戦の先発メンバーはその後サッカーバレーへ。そのほかの選手は6対6のミニゲームで汗を流した。締めて2時間弱。時間は長いが、軽めのメニューで終了した。
練習前には1時間の映像ミーティングがあり、「中国戦で良かったところ、悪かったところの確認があった」(工藤壮人)という。ボランチやSBがボールを持ったときの動き方、バイタルエリアで前を向いた際にワイドの選手がどこへ動くのか、といった部分を映像で示し、それを練習でも実践した。工藤は「どれ(プレー選択)が正解かがハッキリしている。決まりごとが多いぶん、それを整理してやっていければいい」と語り、『ザック戦術とその落とし込みのやり方』について、前向きな姿勢を示している。
権田修一は「ボクや(高橋)秀人、(原口)元気といった、前からこのチームのやり方を知っている選手が周りにそれを伝えていくのは仕事の一つ。直接、全部を監督には聞けないだろうから。そうやることでチームが勝てれば、チーム全体の評価も上がるし、代表のためにもなる」と話した。今回の代表での一つのテーマであるザック戦術の浸透に、一役買うつもりでいる。豪州戦では、より習熟した代表が見られるだろう。(現地取材記者・田中 直希)
| [4-2-3-1] | ||||||
| 豊田 | ||||||
| 齋藤 | 高萩 | 工藤 | ||||
| 青山 | 山口 | |||||
| 槙野 | 栗原 | 鈴木 | 駒野 | |||
| GK |
| [4-2-3-1] | ||||||
| 大迫 | ||||||
| スタッフ | 柿谷 | 山田 | ||||
| 扇原 | 高橋 | |||||
| 徳永 | 森重 | 千葉 | 森脇 | |||
| GK |
※GKはビブス組に権田、林、西川の順でシャッフル
※足首に腫れがあり、ミニゲームを回避した原口「明日は全部のメニューやる」

▲トレーニング前、隣の練習場で練習していた「なでしこジャパン」と記念撮影
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2013/07/23 21:40