6日に加入が発表されたネマニャ・ヴチチェヴィッチ選手が、早速今節・柏戦の遠征メンバーに帯同しました。起用の可能性についてランコ・ポポヴィッチ監督は「可能性はある。だから連れて行く」と明言。試合前日の練習を見る限りではサブスタートが濃厚ですが、早くも柏戦で“FC東京デビュー”を飾るかもしれません。
そのネマニャ選手を簡単に紹介すると、経歴はセルビアやロシア、ドイツ、イスラエル、キプロス、ギリシャ、トルコとさまざまな国のリーグでプレーした、経験豊富な33歳のMF。プレー面では「自分の特長は瞬間的な速さ、シュートのうまさ、そしてパスの質だと思っている。そのへんに期待してもらいたい」(ネマニャ選手)とのことで、FC東京の練習では主にサイドMFでの起用されていました。
ポポヴィッチ監督も、そのプレー面や各国を渡り歩いた経験値にも期待しており、「スピードのある選手はウチに足りない部分だったし、モチベーションの部分でも強い気持ちがある。大事なのは、彼が出場機会をもらったときに生かす準備ができているかどうか。彼はいろんなリーグでプレーしていたことで海外経験も豊富だし、環境に慣れるのもそこまで時間がかからないと思っている。ブンデスリーガでプレーしていた経験も生かしてほしい。また、彼のトレーニングに対する姿勢、32歳になっても『自分次第でこれだけやれるんだ』というところをほかの選手に見せてほしい」とコメント。7月3日から練習参加していたこともあり、今ではすっかりチームに溶け込んでいます。
「日本に来ることができて、チャンスをもらえることができて幸せだよ。自分は日本でプレーしたいと強く思っていたし、その願いが一つかなった。すごくうれしい。また、日本の生活、習慣に慣れるまでに大変な部分はあったが、クラブの方々やチームメート、監督が温かく見守ってくれたことで、今ではすっかり慣れて溶け込めるようになった。それには感謝している。あとは自分のやるべきことをグラウンドの中でやるだけだ」
そう強い気概を見せるネマニャ選手。今節・柏戦から“出場解禁”となるベテランMFは、果たしてどんなプレーを見せてくれるのか。注目して見てみましょう。
(FC東京担当 泰良和彦)
2012/08/10 22:00