あの殺人事件、ペルーではどう報道された?
ーー終盤となると、選手の契約も問題になってきます。
契約は今年でおしまい。まだ、来年の話はまったくない状態です。日本復帰も視野に入れています。いろいろと相談しているところですが、このままいけばいまのチームに残ることになるかな。それに、また違う国でプレーすることも考えています。キャプ翼の岬くんみたいな感じで(笑)。ペルーのことは好きなんだけど、ちょっと治安が悪くなってきちゃったから。家族のことを考えると、治安のいい日本もいいよな、と。やっぱり子供を外で思い切り遊ばせたい。「子どもたちで遊んでおいで」ができないですからね。そんなペルーだけど、居心地はいいし、好きな国。スダメリカーナに出られれば、絶対残ります。出て優勝して、スル銀出るから!
ーーいいですね! ちょっとサッカーからは離れるのですが…先日、日本では連日ペルー人の顔写真がニュース番組に流れていました。あの殺人事件について、ペルーでの報道はどうだったんでしょう。
もちろん、大きなニュースになっています。兄弟で殺人鬼になっていると。こっちでは「ペルー人として恥ずかしいから、死刑判決は当たり前だ」と言われているのも耳にしました。「日本で静かに住んでいるペルー人にも迷惑がかかる」と心配している人も多いです。もちろん、自分も心配しています。日本にいる知り合いのペルー人はみんな真面目に仕事をしています。この事件で、イメージを壊してしまっただろうから悔しいですね。
こちらでは殺人事件とか、誘拐とか、毎日のようにあります。自分だって家の目の前で強盗されたくらいですから…。
ーー気をつけなければ、危険な国なんですね。
そう。自然などは本当に綺麗だし、住みやすさもある。でも、注意しないと危ないということですね。
足は捻挫で全治2週間、こぶしは骨折で全治2〜3カ月
ーーこの連載にはなかった話題になりました。
そうだね。じゃあ、ここで最近あった「そんなのある?」っていうのを話しましょうか。1カ月くらい前のこと。練習で7対7くらいのミニゲームをしているとき、ウチのDFが人工芝に足を引っかけてひねってしまった。彼、ずっとけがで出られなくて、試合にも出ていなかった。復帰できそうだったところで、またけが…。あまりの悔しさに彼、自分のこぶしでガンガンとグラウンドを叩きはじめたんだ。周りは「落ち着け」と抑えたんだけど…。ドクターに診てもらったら、足は捻挫程度で済んだ。でも人工芝を叩いたこぶしのほうがね。
ーーえ、どうなったんですか?!
グーを作ると、手の甲に出っ張る部分があるでしょう。その薬指のところの骨が、見えなくなっていたんです。あまりにも叩き過ぎて。それで骨が折れて、下に入っちゃったということ。薬指と小指の長さなんか、同じになっていたそうですよ。その場でドクターが思い切り骨を動かして戻したらしいけど(!)、足首は全治2週間、こぶしは全治2〜3カ月くらい。バカなやつだよねぇ。いまだにテーピングしてる…(笑)。
ーーペルー、恐るべし。
そいつくらいだけどね(笑)。じゃあ、また。ネタ仕込んでおくね!
ーー(これ以上、出て来るのか…)。はい!期待しています!
(BLOGOLA編集部)
2015/10/10 23:13