「タカさん(吉田孝行)と試合に出るのが目標だったのでうれしかった」。
第10節・横浜FC戦で今季初出場を飾った松村亮は、10試合目にして訪れた出場機会を素直な言葉で表現した。
大先輩・吉田を慕う18歳は、横浜FC戦のラスト、ドリブルで持ち上がる吉田の前で、敵DFの背後に飛び出した。そこにボールが通れば……という瞬間だったが、ボールは松村には来なかった。
残念顔の背番号31だが、ヒートアップしたのは、吉田に対する更なるリスペクトだった。
「タカさん1点取りましたからね。キープに入りましたよね。もうヒーローは作らないぞって。ストライカーというのはこういうもんやって。見せ付けられましたね。ヒーローはそう簡単に出て来るもんじゃないぞって」。
闘将の闘将たるゆえんを同じピッチで体感した18歳は「『次は一緒にゴールを取れたら良いな』って言ってもらった」と破顔。新たな目標に眼をギラつかせた。
(神戸担当 小野慶太)
2013/04/24 20:31