神戸のDF那須大亮がJ1通算400試合出場まで残り「1試合」となっている。02年に駒沢大から横浜FMに加入し、計6クラブで戦ってきた神戸の背番号2。積み重ねた出場試合数はあくまで数字であることを強調し、最も大切にしているのが“準備”だと語った。
「一つひとつやってきたことの積み重ね。いろいろなクラブで積み重ねて、それぞれのクラブに感謝しているけど、結果として400になるということ。上には上がいますし、そういう選手を間近で見てきた。まだまだ精進しないといけない。何より試合は勝つことが大事で、勝利のためにしっかり準備をしてやっと勝つことができる。準備をして、それが評価されて、試合に出場できる。積み重ねないといけない」
第30節・川崎F戦では、第10節・鹿島戦以来となる先発出場。「タカさん(吉田前監督)のときから変わらない。メンタルコントロールを含めて、いい準備をして、チャンスがあればと思ってやってきた」と話した背番号2。前節・名古屋戦でチームは9試合ぶりの公式戦勝利を飾ったが、那須も71分に途中出場。「メンバーは18人ですけど、本当に準備が大切なことで、チームとしていい準備ができた。すごく大きい意味をもった勝利だった」と誇らしく口にした。
その那須は練習場でひと際“熱い”。チームメートのMF三原雅俊によれば「ピッチ外でも熱い」という。新指揮官のフアン・マヌエル・リージョ監督のことを「情熱的」と話す那須だが、「お互いに感じあってるでしょうね」と続けた三原は笑顔。二人から共鳴する“熱さ”を感じ取っているようだ。
次節はホームに鳥栖を迎える。アンドレス・イニエスタとフェルナンド・トーレスの元スペイン代表対決に注目が集まるが、那須は「僕たちはどれだけいい準備をしてチームがまとまるかだと思う。そこだけを考えていい準備がしたい」と集中する。数分ほどの取材中、飛び出た“準備”のワードは20回を超えた。試合数は練習回数のほんのひと握り。“準備”と向き合い続けるプロ17年目は、その“熱さ”で今シーズンも走り切る。
(神戸担当 小野慶太)
2018/11/07 10:06