前節・水戸戦の黒星で5位へと後退した横浜FC。ただ、今週末の千葉戦の結果次第では3位に再び浮上できる可能性もある。アウェイでの一戦となるが是が非でも勝点3を持ち帰りたいところだ。
その今節が古巣戦となるのが北爪健吾、武田英二郎、田代真一、戸島章、山本海人、辻周吾(下部組織)、早川知伸コーチの6名の元ジェフ選手。それぞれ思い入れがある試合にはなるだろうが、中でも一際、燃えているのが北爪だ。
もっとも昨季までのホームスタジアム・“フクアリ”でプレーできるのだから気合いは十分。ただ、それだけではない。第32節・東京V戦で痛恨のオウンゴールで敗戦を喫し、その後負傷で重要な2試合を欠場。横浜FCはストロングポイントでもあるカウンターのスピードを失い、攻撃の迫力は一気に薄れて勝利することはできなかった。だからこそ「迷惑を掛けたし、東京V戦は自分のミスから負けた」と自省は尽きない。ただ、その一方で一度ピッチから離れたことであらためて感じたこともある。それは人の暖かさだ。
「サポーターの温かい声とかを肌で感じることができた。出ているだけでは見られなかった景色というのをあらためて見ることができました。もっともっとサポーターと一緒に喜びたい。それにチームのみんなが僕に良い声を掛けてくれた。本当にチームとしてまた迎えてくれるというのはありがたかったです。だからチームメイトとサポーターに結果で恩返しをしたい」
この古巣戦は北爪にとってさまざまな思いが詰まった一戦になるだろう。前回対戦は勝利に結びつかなかったが2アシストで大暴れ。今節こそ背番号14の活躍で、横浜FCフクアリ初勝利を手繰り寄せたい。
(横浜FC担当 高澤真輝)
2018/09/21 19:17