明治安田J1第24節までを終えて、名古屋戦が台風により順延となり未消化でありながらも、勝点38で4位という好順位につけている札幌。9月1日の第25節では勝点36で5位の神戸と札幌ドームで対戦をするが、チームの好調さと歩調を合わせるかのように、試合2日前の段階で前売り券が3万枚以上が売れるなど、地元での注目も上昇中。試合当日の札幌ドームは大混雑が予想されるため、多くのファンが座れるよう、公式サイトでは『席詰め』への協力が呼びかけられている。
そしてもちろん、この試合への注目が高い理由には、対戦相手が神戸であることも大きい。アンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキという世界的有名選手と札幌とがガチンコで順位を争う試合を目にしようというファンも、多く詰めかけることが予想される。
多くの視線が注がれるなかでの試合になることについてDF石川直樹(写真右)は「たくさんのお客さんが来たなかで試合ができるというのは選手として本当にうれしいこと。イニエスタ選手を目当てにスタジアムに足を運んでくれる人もいるだろうから、そうした人の心をつかめるような試合をしたいし、結果も出したい」と意欲を高める。
現在、3試合連続得点中の絶好調FW都倉賢も「まずはそうしたスター選手と対戦することができるのも、みんなで努力してJ1にいるからこそ。そしてサッカーの魅力を多くの人に伝えることができるチャンスでもあるので、観てくれた人をしっかりと楽しませる試合をしたい」と語った。単なる1試合ではなく、貴重な場であることを意識している。後半戦、札幌の選手たちは「ACL出場権を狙いたい」と臆することなく口にしている。昨季、16年ぶりのJ1残留を果たしたチームが、大きな成長をしている真最中であるとともに、観衆は新たな歴史が作られる証人にもなり得るといういうことだ。
試合は14時にキックオフされる。ちなみにFW都倉は「できたら、イニエスタ選手とユニフォーム交換がしたい」とも話しており、貴重な1点のみならず、貴重な1枚もゲットするべくハードワークする構えも見せている。
(札幌担当 斉藤宏則)
2018/08/31 20:49