
甲府の練習取材中、急に駐車場が騒がしくなることがある。しばらくすると駐車場から海野一幸会長が練習を見に来ているサポーターに手伝ってもらって、フルーツが入ったケースを何箱も持ってやってくる。その様子を見ているサポーターが声を上げるから、記者は会長の登場に気が付く。
そして、そのフルーツの数が尋常ではなく、桃100~150個とかブドウ50~100房という数なので当然一人では運べない。そして、皆さんが海野会長の車から運び終えるとフルーツが記者エリアにズラリと並ぶ。
これらは海野会長がポケットマネーで近所の農家や農協から買ってくるフルーツで、差し入れの回数はシーズンに5回や6回ではなく、記憶している限りでは軽く20回以上。それを海野会長は17年間続けてきた。金額も相当なはず。このフルーツを選手やスタッフが練習後に食べたり、家族に持って帰ったりする。記者もお裾分けをもらえる。
8月31日は高級ブドウの『シャインマスカット』の差し入れで、約50房。末端(販売)価格を考えると結構な金額だが、選手を応援する気持ちだから金額を聞いても海野会長は言わない。これがフルーツ王国・山梨、ヴァンフォーレ甲府の練習風景のひとつ。
写真:松尾潤
(甲府担当 マツオジュン)
2018/08/31 20:51