シーズンも残すところあと3分の1。長丁場のリーグ戦がいよいよ佳境に向かう8月に入り、J2最下位に沈む京都にようやく浮上の兆しが見え始めている。
前節・岐阜戦は2点を先行されるゲームをひっくり返し、今季初の2連勝を果たした。2点差を逆転した勝利も今季初で、前々節・山形戦ではこれも今季初となるクリーンシートを達成している。バイタルエリアを相手に自由に使われるなど、ゲーム内容にはまだまだ課題が残るものの、ここにきて“勝ち切る”成功体験を連続して手に入れることができたことは大きい。
自陣で奪ったボールを一気のカウンターにつなげ、岐阜戦の逆転ゴールの起点となった石櫃洋祐に話を聞くと、「失点の仕方はちょっと安かった。だけど、その中でもみんながあきらめずに、相手に向かっていっていた」と手ごたえを口にしながらも、「まだまだ、やらないといけないことがある。自分たちは前に進んでいくしかないから」と、気を緩める気配は見せない。
現在は、20位・讃岐、21位・熊本、最下位・京都が勝点1差ずつで並ぶ状況。18日のJ2第29節・山口戦で京都が3連勝を達成すれば、最下位脱出、そしてJ2残留圏への浮上も見えてくる。
「次が本当に大事になる。相手に勝つために良い準備をすることだけ考えたい」。京都が誇る右サイドの鉄人は、目の前の山口戦に必勝の覚悟で臨むつもりでいる。
写真:川瀬太補
(京都担当 川瀬太補)
2018/08/14 20:27