横浜FMがあす15日に行われる明治安田J1第22節、名古屋戦にフォーメーションを変えて臨む可能性が出てきた。
アンジェ・ポステコグルー監督が就任した今季、中盤の形が変わったり試合途中から2トップになるという変化はあったものの、一貫して4バックで戦ってきた横浜FM。しかし名古屋戦前日の14日の練習で主力組と見られるチームが採ったのは[3-6-1]または[3-4-2-1]と言える形だった。GKは飯倉大樹、最終ラインに右から栗原勇蔵、中澤佑二、ドゥシャンが並び、ボランチは喜田拓也と扇原貴宏、ウイングバックは右に松原健、左に山中亮輔、シャドーは左が天野純、右は山田康太とオリヴィエ・ブマルが交代で入り、1トップにウーゴ・ヴィエイラという布陣になった。
ポステコグルー監督は3バックを採用したことについて「柔軟性を持っていろんなことを試したいということだったので特別なことは何もない。新しい選手(チアゴ・マルチンス)を獲得できたのでいろんなことが試せる。(移籍の)ウインドウが開いている時にセンターバックを取れれば試してみたいと思っていた」と理由を説明した一方、名古屋戦については「(3バックでスタートするかは)明日になってみないと分からない。もしかしたら試すかもしれないし、日曜日に試すかもしれない」と明言を避けた。
また、前節の湘南戦で負傷した仲川輝人に代わる形でメンバーに入り、3バックの一角に入った栗原はこのままなら今季リーグ戦初出場となることに「遅い開幕戦」と笑いながら、「立場的にあれこれ言っていられないから一生懸命やるだけ。結果があまり出ていない状況だから何とか結果を出したい。やるかやられるか世界だから」と闘志を燃やしている。
中でもプレーに大きな変化が出そうなのがサイドバック。4バックの際には中央に絞ってボランチ化する“偽サイドバック”が今季の横浜FMの特徴のひとつだが、山中は「プレーは180度変わる。インサイドを取ることはなくなる」と話した。その一方、「推進力とか僕の特徴は生きてくる。サイドに張って1対1を仕掛けるほうが得意だし、僕のところで違いを出せるように意識したい」と意気込んだ。
ポステコグルー監督は豪州代表でもそうだったように伝統の4バックを3バックに変えるのか。そしてその布陣がどんな内容や結果を生むのか。横浜FMの戦いに注目だ。
(横浜FM担当 菊地正典)
2018/08/14 18:49