19日に横浜FMへの移籍が内定したセルビア人DFドゥシャン・ツェティノヴィッチが20日、報道陣の取材に応じた。
笑顔で自ら報道陣一人ひとりに握手を求めて爽やかな印象を与えたツェティノヴィッチは、「まだ合流して間もないけど、選手みんなが前向きに温かい気持ちで迎えてくれたので、素晴らしい印象だ。全員とは交流を持てなかったけど、全体として技術が高いのと素早い動きができる選手たちだと思った」と合流初日の印象を語った。
RCランスで16−17シーズンは勝点差1で残留・昇格プレーオフ進出を逃して「残念な気持ち」になり、昨季は13位で「ストレスが溜まることシーズンだった」ため、「新たな気持ちでチャレンジしたい気持ちがあった」中、横浜FMからのオファーで移籍を決意したツェティノヴィッチ。日本やJリーグについては同じセルビア出身で昨年1月から7月までと徳島でプレーしていたニコラ・アシチェリッチから聞いていたようで、「サッカー選手として、人として成長できる場じゃないかと言われた。僕もチャレンジだと思うし、学んでいきたい。家族もいるけど、子どもたちも良い教育という部分でもおもしろいと思った」と日本での生活を決めたようだ。
自身の持ち味について「集中力とポジショニング」と答えたツェティノヴィッチは、「スピードの速い日本のサッカーもやっていけば慣れていくと思う」と適応に自信を覗かせた。また、日本の夏の暑さについて問われるとすかさず吹き出し、「来日して初日だけどすごく難しい。ここに来る前はここまで湿度が高くない場所だったから」と北フランスとの違いを説明しながら笑ったが、「慣れるとは思う」とプレー面と同様に適応できると考えているようだ。
正式契約のタイミングの都合上、22日のFC東京戦の登録には間に合わないが、クラブもできるだけ早い登録を目指し、リーグ再開後初めてのホーム戦となる28日の清水戦は出場できる状態になる見込み。18日の仙台戦で8得点を記録するなどリーグトップの得点力を誇る横浜FMにおいて、セルビアのレッドスターに移籍した豪州代表DFミロシュ・デゲネクの穴を埋めつつ守備力を高める活躍が期待される。
写真:菊地正典
(横浜FM担当 菊地正典)
2018/07/21 07:00