25日、仙台はG大阪から矢島慎也の期限付き移籍での加入を発表。矢島はこの日から仙台の練習に合流した。背番号は15。
16年のリオ五輪にも出場した矢島は今季、浦和からG大阪に完全移籍していたが、ここまでの明治安田J1リーグ戦の出場は2試合。「思うようにいかず、悔しさもあった中、仙台さんにお話をいただいた」。約1週間半前に、大阪で仙台の渡邉晋監督と丹治祥庸強化育成本部長と面談し、考えた末に仙台への移籍を決断した。
渡邉監督は矢島に「チームのクオリティーを上げ、競争力を高めること」を期待。彼の決定機に直結するパスやシュートの技術を生かすため、中盤の複数のポジションでの起用方針を伝えたという。矢島は仙台について「最近の試合ではいいテンポでパスをつないでいる」という印象をもっており、流動性の高い攻撃体勢の中で自らの持ち味を発揮しようとしている。
また、矢島は「ベースのところにハードワークがある」とも仙台のスタイルを理解。彼の加入したこのタイミングでは、仙台は公式戦再開に備えて体力作りの真っ最中で、走り込みや筋力トレーニングなどのハードなメニューが続いている。この日もシャトルランが組まれたこともあって、監督には練習後の本人から「疲れました」という感想が届いたという。しかし矢島は「いまのW杯を見ていても、走って戦うことは最低限やらなければいけないこと」と、体力強化に前向きに取り組み、仙台での再起を誓った。
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/06/25 17:13