W杯・セネガル戦の翌日、名波監督が大迫勇也のパフォーマンスを絶賛した。この一戦での大迫は、体格差のあるセネガルDF陣のアプローチに臆することなく、前線でボールを収め、日本代表の攻撃をけん引。そのパフォーマンスは圧巻だった。そんな大迫のパフォーマンスについて名波監督は、「195cm(以上)の二人(のCB)を相手にあれだけポストプレーするやつなかなか世界的にもいないと思うよ。ほぼほぼパーフェクト」と最高の賛辞を送った。
世界基準のセンターフォワードで見れば、大迫は182cmと決して体格に恵まれているとは言えない。ましてや対峙したCBの一人は、ナポリに所属する195cmのクリバリ。今季ナポリの最終ラインを支えた世界でも屈指のCBの一人だ。その相手に対し、いとも簡単にボールを収めてポストプレーする姿は、世界の中で、体格が劣る日本人にとって勇気を与えるパフォーマンスだった。
そんな大迫のポストプレーについて名波監督に問うと、「(ボールを受ける前に)一回体を当てたあとに(相手が)離れた感覚が分かっていると思うから、そこまで慌てずにプレーできている。体を当てたあとは、棒立ちに見えるときもあるけど、次のプレーをイメージしながらプレーできている」と大迫のポストプレーの精度の高さを分析した。
「大迫半端ない」という一言で大迫のすごさを語られる傾向が強いが、彼のプレーには確固たる技術が集約されている。名波監督は最後に、「(あのプレーは)日本の中でアイツにしかできないね、すごいよ」と再び賛辞の言葉を送った。グループステージ突破を懸けたポーランド戦での大迫の活躍に期待したい。
(磐田担当 森亮太)
2018/06/26 09:32