ジュニアユースから一貫して千葉(当時・市原)で育ち、そのプロキャリアも16年間千葉ひと筋。そんな愛媛・GK岡本昌弘は今節、アウェイチームの一員としてフクアリのピッチに立つ。
岡本は今季、千葉から期限付き移籍で愛媛に加入。期限付き移籍の場合、移籍元のチームとの対戦で出場できないことが契約条項に含まれることが多いが、岡本の場合はその例に当てはまらず、16日に行われる千葉戦への出場は可能となっている。
「『(千葉側から千葉戦に)出たい?』って聞かれたので、『もちろん』と。出られる試合は何でも出たいし、ましてや人生初のアウェイ・フクアリ。やってみたい気持ちしかないです。相手側からの景色がどういうものかも楽しみ。あと、ひとつ食ってやりたいとも思ってます」
長年過ごしてきたチーム相手に深い思い入れのある場所で対戦するイメージは「想像できなかったです。変な感じでやりづらいかもしれないですよね」と話すものの、「いまは楽しみとしか言いようがない」と喜びのほうが大きく上回っているようだ。
岡本は今季、新天地の愛媛でここまでのリーグ戦全試合にフル出場し、愛媛の守護神として完全に定着。今年5月に35歳を迎えたが、「向上心をなくしたらサッカーをやめるとき」と、いまも成長への意識は失っていない。
「こういう機会を与えてくれたことに感謝しながら、その気持ちをプレーで見せたい」
岡本は愛媛の大きな壁となって古巣・千葉の前に立ちはだかる。
(愛媛担当 松本隆志)
2018/06/13 19:02